生命力をみなぎらせるその形をそのままに

​いのちの外形

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[いのちの外形]

外形はその内実を表しているでしょうか。

私たちは外見に惑わされまいと思いながらも、その本質を捉えられないことがしばしばあります。

 

私は産直市場に足をはこんで野菜や果実を手に取り、できるだけ元気でみずみずしい形のものを選びました。生命そのものであるその物体は、力をみなぎらせていてとても美しく感じます。

 

それらが発しているみずみずしい生命力を表現すべく、その姿形を借りたものが今回の作品です。対象を隅から隅まで観察し、皺のひとつひとつ、ふくらみの形状など微細な部分まで極めて正直に再現しました。この行為は、自然の創り出す圧倒的な力に対する、嫉妬を含む強い敬意です。

自分の造形的作為を排除した制作は、自然の造形力に自ら支配されにいく行為で、これまでの創作活動とは全く違った新たな快感を覚えました。

 

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陶芸は焼成という自然の摂理を受け入れる必要があり、自分の力以外との共作を強いられます。焼成以外においては造形感覚などのオリジナリティーを表現するのが本来の表現者の姿かもしれません。しかしその部分すらも自然の摂理を大きく受け入れられたことに清々しい喜びを感じています。

 

ところで生命力溢れる生物の形状さえ表していれば、生命を宿していない物体にも生命力を宿すことが出来るのでしょうか。ここにあるのは植物を模した物体です。ですから生物学的に言う命は存在していません。中は何もなく空洞でがらんどう。

 

この作品に命は存在しているのでしょうか?仮に存在するとしたら、その実態は複製元の生命力を映したものでしょうか。それとも新たな命が生まれたのでしょうか。

表層が内側の実態を表す能力を持っているのでしょうか。

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 いのちの外形

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